園田&嘉村が日本王者に勝利! 全日本総合 準決勝ダイジェスト2

バドミントンの日本一を決める全日本総合(東京・代々木第二体育館)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。ここでは男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルスのダイジェストをお伝えしよう。

 

◆男子ダブルス

4連覇をねらった早川賢一/遠藤大由は、園田啓悟/嘉村健士に敗れ準決勝敗退となった。第1ゲームを12本で先制した早川/遠藤だったが、第2ゲーム途中、遠藤が左手の甲を打撲するアクシデント。ドクターの診断を経てプレーを再開した早川/遠藤は、11−16から17−17まで盛り返してみせたが、最後は園田/嘉村に押し切られファイナル勝負へ。すると、勢いを失った王者に対し、果敢に攻めた園田/嘉村が3ゲームの主導権を握り、12本に抑えて勝利。王者を破ったソノカムが、初の決勝進出を決めた。

初の決勝に挑む園田啓悟(右)/嘉村健士
初の決勝に挑む園田啓悟(右)/嘉村健士

 

園田/嘉村の勝利で燃えたのが、トナミ運輸の後輩・保木卓朗/小林優吾。優勝にかける思いが強い日本ユニシスの佐伯祐行/垰畑亮太と、第3ゲームまでもつれる接戦を制し、こちらも初の決勝進出を決めた。決勝は二十歳ペアの保木/小林が、先輩・園田/嘉村との低空戦に挑む。

 

◆女子ダブルス

髙橋礼華/松友美佐紀が、09年優勝の松尾静香/内藤真実の攻撃をしのぎ切って2年ぶりの決勝進出を果たした。

第1ゲーム序盤は松尾/内藤が4連続得点でリードを奪ったが、髙橋/松友が8−8の同点に持ち込むと、ペースはそのままタカマツに。松尾/内藤のわずかな間隙を突いて1ゲームを奪取すると、第2ゲームも着実に得点を重ねたタカマツがストレートで勝利。4度目の優勝まであと1勝とした。

もう一つの準決勝、福万尚子/與猶くるみと米元小春/田中志穂との勝負は、1ゲーム9本で失った福万/與猶が、2ゲーム以降に本領を発揮。「相手のドライブに付き合ってしまった。そこから沈められればよかったけど…」と米元が悔やんだように、速くて低いラリーで先手を奪った福万/與猶が、第2・3ゲームを奪い返し逆転勝ち。2連覇に王手をかけた。

惜しくも決勝を逃した米元小春(右)/田中志穂
惜しくも決勝を逃した米元小春(右)/田中志穂

 

◆混合ダブルス

高校生として同種目初の4強入りを果たした渡辺勇大/東野有紗(富岡高/日本ユニシス)は、王者・早川賢一/松友美佐紀(日本ユニシス)と対戦。「何もかもが一枚も二枚も上手。何もできなかった」と渡辺が振り返るように、早川/松友が終始ペースを握ってストレートで勝利。

もう一方のヤマでは、数野健太/栗原文音と園田啓悟/福万尚子が激突。全日本社会人優勝の園田/福万も積極的に攻めたが、5月のスディルマン杯以降、海外での試合経験を積んだ数野/栗原がゲームを支配。数野/栗原はともに本職のダブルスで敗れた鬱憤を晴らす勝利で、決勝進出の切符をつかんだ。

初の総合制覇に挑む数野健太/栗原文音
初の総合制覇に挑む数野健太/栗原文音

 

投稿日:2015/12/05

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