日本ランキングサーキット ピックアップ選手

5月20日に日本ランキングサーキット最終日が開催された。各種目で決勝が行なわれたが、ここでは準決勝で敗れた選手のコメントを紹介。今大会とくに活躍した男子シングルスの松川直弘選手、女子シングルスの永田麗選手に話を聞いた。

 

■男子シングルス

「若手の壁のような存在になりたい」

480松川_HID_0929

3位 松川直弘(日立情報通信エンジニアリング)

■ダイジェスト

1回戦で竹内宏気(NTT東日本)をストレートで破ると、2回戦では12、13年の本大会覇者・竹村純(JR北海道)と対戦。32歳のベテランながらスピーディーな攻撃を得意とする竹村を、松川は18本、20本で抑えて準々決勝に進んだ。

4強をかけた相手は、日本B代表にも選出されている高卒ルーキー・常山幹太(トナミ運輸)。1−1のファイナル勝負にもつれたが、後半はヤングパワーをうまくさばいて勝利。社会人初の4強入りを果たした。

準決勝も日本B代表の坂井一将(日本ユニシス)と対戦。1ゲームは21−17で坂井に先制されるが、2ゲームは22−22の大接戦を演じ、そこから連続得点を奪った松川が制してファイナル勝負に。3ゲーム目もしつこくシャトルをひろったが、最後は17本で敗れた。

今大会は4強に終わったものの、持ち前のねばり強いプレーが光った松川。社会人になってなかなか上位成績を残せなかったが、ここにきてライバルを破って結果を出せたことは、本人にも大きな自信となったようだ。

 

松川直弘「準決勝(坂井戦)は本当にキツかったです。僕はアタック力がなく、頭を使ったプレーをするしかないので、体力的にも頭脳的にも疲れました…。今大会は、自分の状態がよくて、シード選手を倒すことができました。自分の場合は、負けるときは簡単に負けてしまうので、勝ち上がれるときに勝ち上がっておかないと、という気持ちでした。だから、準決勝で競ることができたのに、このチャンスをつかめなかったのは悔しいです。

(準決勝の)敗因はファイナルゲームで坂井選手のほうが勝負所をつかんでいたことですね。相手はスピードを上げる余裕やスタミナがあった。僕はその点で圧倒的に負けていたと思います。ムダに消耗してしまうシーンが多かったと思います。

チームとして、ベスト4に入ることはマストでした。自分にとっては今年度最初の大会でベスト4ですし、自分の状態がよければこれだけできることがわかって自信になりました。竹村(純・JR北海道)さんのように、若手の壁となる存在がいるのはおもしろいと思うので、僕も若手にとってそんな存在になりたい。2月に結婚式を挙げたばかりなのですが、心身ともに充実していたのも一つの勝因です。全日本実業団に向けて、これからまた頑張ります!」

 

■女子シングルス

格上選手に連勝! 社会人で初の3位入賞!

480永田_HID_04973位 永田麗(北都銀行)

 

■ダイジェスト

1回戦で社会人1年目の仲井由希乃(再春館製薬所)を下すと、2回戦ではヨネックスOPジャパン2位の実績を誇る打田しづか(日本ユニシス)と対戦。強敵を19本、16本のストレートで破り見事金星をつかんだ。

準々決勝では、ヨネックスの土井杏奈をファイナル勝負18本で制し、準決勝へ。日本B代表の佐藤冴香(ヨネックス)との対戦はストレートで敗れたが、本大会では序盤から格上相手に連勝する活躍をみせた。社会人2年目となって初の国内大会4強。幸先のよいスタートを切った。

 

永田麗「ベスト4はねらっていたし、上に行きたい気持ちがありました。私は挑戦者となって向かって行くだけだったので、いつもなら引いてしまうところも思い切ってできたのがよかったと思います。ただ、佐藤(冴香)選手とは3回目の対戦ですが、何もできなかった…という感じです。まだまだ力不足だということを実感しました。私はパワーがないので、相手よりラリーすることしかできませんが、それでもベスト4という結果は自信になりました」

投稿日:2015/05/20
■関連キーワード

      

人気記事ランキング

閉じる